オープンソースソフトウェア「Open LINK for EHR™」が5地域で採用
2018年3月5日

当社がオープンソースとして公開する医療情報連携基盤システム「Open LINK for EHR™」が、総務省「クラウド型EHR高度化事業」に採択された16地域のうち、5地域に採用されました。

1.背景・経緯

医療機関や介護事業者をネットワークでつなぎ、患者の診療情報等の共有を図るための医療情報連携基盤(EHR:Electronic Health Record)の整備等、医療機関等が保有するデータの利活用の取り組みが進められてきましたが、施設の参加や患者の利用率が低いこと、また異なるベンダー間での連携が図られていないこと等が課題となっております。

このような中、総務省では、クラウド技術を活用し、多職種の施設が参加可能な双方向かつ標準準拠のデータ連携を行うEHRの整備を支援し、効果的な地域包括ケアや地域を越えた広域のデータ連携等を実現する「クラウド型EHR高度化事業」を推進しております。

このたび総務省「クラウド型EHR高度化事業」に採択された16地域のうち、5地域(新潟、岐阜、愛知、高知、和歌山)において、医療情報の標準化プラットフォームとして「Open LINK for EHR™」が採用されました。

2.採用地域(医療圏)

中越医療圏(新潟県)
岐阜医療圏(岐阜県)
名古屋医療圏(愛知県)
幡多医療圏(高知県)
田辺医療圏(和歌山県)

3.「Open LINK for EHR™」の機能

  • 各地域の医療機関、検査センター、調剤薬局等が保有する様々な種類の健康・医療に関するデータをクラウドで連携し、平時には病院と診療所・薬局等で保有する複数の診療情報を一画面に表示し双方向の医療連携を行うことで効率的な医療活動を支援いたします。また災害時には災害時システムで診療情報を共有し、災害時・緊急時の医療活動を支援いたします。
  • データは「厚生労働省標準規格」として認定された、診療情報の標準仕様「SS-MIX2形式」に変換し、収集します。
  • SS-MIX2標準化ストレージに集約されたデータを、電子カルテのベンダーに関係なく閲覧できるビューア機能を提供いたします。
  • 災害時に備え、SS‐MIX2の診療情報を遠隔地のデータセンタでバックアップします。

 診療情報を他システムとの交換や医療連携で利用するための標準的な規格。

「Open LINK for EHR™」の概要図

「Open LINK for EHR」の概要図

※PACS:医療用画像管理システム(Picture Archiving and Communication Systemの略)

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