クラウド型レセプトシステム『クラウドORCA』の全国販売を開始
2011年6月23日

~ 日医標準レセプトソフトをクラウド上で安全かつ簡単に利用 ~

株式会社サイバーリンクスと株式会社パーソナルアイテック(http://www.psnl.co.jp/)は、医科診療所向けのレセプトコンピューターの機能を提供するSaaS(※)モデルのサービス『クラウドORCA』を開発し、2011年7月1日より全国の医科診療所に向け販売を開始いたします。

概要

『クラウドORCA』は、日本医師会が提供する「日医標準レセプトソフト」(通称「ORCA」)をクラウドから提供するサービスで、利用者はインターネット経由でアクセスし、「ORCA」を使用することができます。
現在多くの診療所では、診療報酬請求の際に審査支払機関に提出する診療報酬明細書(レセプト)の作成を行うレセプトコンピューター(レセコン)を施設内に設置し、使用しております。そのシステムに蓄積される患者データを漏えい、改ざん、破損、紛失等から防ぐことは非常に重要ですが、十分な安全対策を取るには高額な費用がかかります。また、システムのメンテナンスやバージョンアップに手間がかかったり、地域によっては十分なユーザーサポートを受けられないという課題も存在しております。

今回、行政・文教・医療・流通の各分野におけるSaaSモデルの提供で培った技術を持つサイバーリンクスと、18年に及ぶレセコン販売指導により蓄積されたユーザーサポートのノウハウを持つパーソナルアイテックが得意分野を組み合わせることにより、診療所が安全に簡単に低価格で「ORCA」を利用でき、全国どこでも均一のサポートを受けられるサービスを開発いたしました。
『クラウドORCA』は全国の販売パートナーを通じ、診療所に提供いたします。サービス提供開始にあわせて、販売パートナーの募集も行います。

orca-outline

特徴

導入・運用が容易

『クラウドORCA』のシステムは、診療所に設置するクライアントパソコンも含めすべてデータセンターで一元的に管理されます。診療報酬改定時やバージョンアップなどの作業はすべてデータセンターで行いますので、利用者は作業を行う必要が無く、常に最新のシステムを使用することができます。
ユーザーサポートについては、ヘルプデスクと診療所ごとのサポート用ウェブページを用意し、日常の使用についての不明点などを迅速に解決することができます。
また、クライアントパソコンに通信制御機能を内蔵していますので、VPNルーターなどの特別な通信機器を追加することなく、通常のインターネット接続環境があれば容易に導入することができます。

高い安全性を確保

『クラウドORCA』は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版」に準拠した、万全のセキュリティー対策を施した安全性の高いサービスです。
診療所との通信は、暗号化通信とICカードによる強固な個人認証により安全性を確保し、盗聴・改ざん・不正アクセス等を防ぎます。
また、診療所内には一切データは保持せず、データはすべてデータセンターで安全に保管されます。機器の故障や災害時などでもデータを破損や消滅、盗難から守ることができます。

システム連携、拡張性

『クラウドORCA』は、電子カルテやファイリングシステムなど様々なシステムとの連携を容易に行うことが可能です。診療所におけるIT化を進めることにより、事務現場の効率化が実現します。

参考価格

初期費用

68万円から(クライアントパソコン 2台、レーザープリンタ 1台、操作研修含む)

月額利用料

19,800円から (価格は税別)

今後の展開

サイバーリンクスならびにパーソナルアイテックは、日本医師会の日医IT化宣言に賛同し、医療現場IT化を推進しています。今後『クラウドORCA』の利用者拡大に加え、地域医療情報連携など機能を拡充していくことで、医療情報の標準化、日本の医療の質の向上・発展に貢献してまいります。

(※)Software as a Serviceモデル。インターネット経由でソフトウェア機能をサービスとして使用し、サービス利用料を支払う形態。

お問い合わせ

株式会社サイバーリンクス
医療情報室 担当:松井/谷田 TEL:073-448-3677 Webでのお問い合わせ